株式会社フタミ製作所

メルマガ配信で、多様なサービスの認知向上につながった。さらに工場の稼働率に合わせた特急案件も受注。

株式会社フタミ製作所 URL

若松 利信さま
代表取締役
業種
マイクロホン・金属部品の製造
活用用途
メルマガ 新規顧客獲得

導入前の状況

  1. 大手メーカーから安定して仕事がもらえる関係性である。
  2. 取引のあるお客さまに「マイクの専業メーカー」と思われており、マイクロホン以外の案件が来ることはほとんどなかった。
  3. 見積書管理のためグループウェアを導入したが、顧客情報の登録方法が営業によってバラバラになっていた。

要件や選定の決め手

  1. グループウェアに顧客情報を登録する際、せっかく情報を集めるなら活用したいと考えた。
  2. Webサイトの制作会社から、顧客情報を集めるならMAツールを活用したメルマガ配信してはどうかと紹介された。
  3. MAツールの活用に困ったとしても、「Kairos3」なら身近な企業が活用しているため、気軽に相談できそうだと思った。

導入による効果

  1. メルマガを配信し、社員の人柄やマイクロホン以外にもサービスが認知された。
  2. 工場の稼働に余裕が出たタイミングで、「特急対応可能」のメルマガを送ったところ、2件の受注につながった。

マイクロホンや金属部品を製造する株式会社フタミ製作所

[カイロスマーケティング株式会社(以下、「KM」)]株式会社フタミ製作所さまの事業についてお聞かせください。

マイクロホンや金属部品を製造しています。試作部品の製作にも対応しています。

みなさんがカラオケで利用するマイクは、海外の工場で量産されています。フタミ製作所で製造するマイクは、放送局やコンサートホール、演芸ホールで利用されています。使用用途に合わせて高い精度を求められる、「一点もの」のマイクを製造しています。

thumnail:株式会社フタミ製作所さまの事業

マイクロホンや金属部品を製造する株式会社フタミ製作所さま

顧客情報管理のために名刺情報を集約。せっかく集約するなら活用しようとメルマガ配信を決めた。

[KM]「Kairos3」を導入する前の営業方法について教えてください。

当社には、大手の音響メーカーが新しい製品を企画するときに製造の依頼がきます。当社から積極的に営業をしなくても、安定して仕事が来ていました。

営業活動というと、大手音響メーカーを定期的にご挨拶にまわることですね。新しい製品の企画がないかをお伺いして、何かあれば仕事を依頼してもらえるような関係づくりをしていました。

[KM]安定して仕事は来ていたということですが、MAツール導入にはどのようなきっかけがあったのですか?

顧客情報管理のために名刺情報を集めようと動いていた際、せっかく情報をまとめるなら何か活用できないかと考えたことがきっかけです。数年前に、グループウェアを導入し、見積書データを顧客情報と紐付けて管理していました。

[KM]見積書の管理ですか。詳しく教えてください。

私たちのような製造業は価格が決まった製品を扱っているのでなく、お客さまからの依頼内容に合わせたサービスを提供しています。そのためお客さまごとに個別の見積書を作成しています。

過去の見積もり内容は担当営業が管理していました。担当が変わると見積書をスムーズに作成できないという課題があったので、見積書を社内で共有しながら管理できるようにグループウェアを導入しました。

グループウェアは社内で浸透していき、見積書データの管理はできていたのですが、担当によって顧客情報の登録方法がバラバラになっていることが気になりました。企業名だけが登録されていたり、担当者情報まで細かく登録されていたりと、統一されていませんでした。誰が見ても同じように顧客情報を確認できたらいいなと思い、名刺情報を集めて一括で顧客情報を登録しようと考えました。

せっかく手間をかけて顧客情報を集めるなら、活用方法まで考えたい。そう思い当社のWebサイトを作ってくれたWeb制作会社に相談したところ、紹介されたのが「Kairos3」でした。

thumnail:株式会社フタミ製作所さまの事例取材風景

代表取締役の若松さま

[KM]Webサイトの制作会社さまからのご紹介がきっかけだったのですね。「Kairos3」にもいろいろな活用方法がありますが、活用方法のご提案もあったのですか?

集めた顧客情報にメルマガを配信し、当社のサービスを案内してはどうかと提案されました。

既存のお客さまには、「マイクの専業メーカー」と思われがちです。マイクロホンの製造以外にも、金属部品の製造をしているとご存知のお客さまは限られていました。新しい仕事を獲得するために、既存のお客さまへ他のサービス提案をしたいと考えてはいたものの、今までの営業習慣はかんたんには変えられません。

メルマガでサービスを紹介していけば、今までの営業方法を変えなくても、既存の取引先に当社のサービスを知ってもらえると思いました。

[KM]営業の代わりにメルマガでサービス案内をしていこうと考えられたのですね。「Kairos3」とは別のツールは検討しなかったのですか?

いくつか調べてみました。結局、当社の事情を知っているWeb制作会社が紹介してくれた「Kairos3」が当社に合っていそうだなと思いました。

紹介してくれたWeb制作会社でも自社で「Kairos3」を活用していると話していました。自社で活用して良かったからこそ、当社に紹介してくれているのだろうなという安心感がありました。

カイロスマーケティングの営業からツールの詳細を案内してもらったときに、当社と同じような製造業の事例を紹介してくれました。それが偶然にも、マイクロホンを一緒に製造している協力会社の事例でした。

Web制作会社やマイクロホン製造の協力会社といった身近な企業が使っている「Kairos3」なら、活用に困ったとしても気軽に相談できそうだなと思い、導入を決めました。

メルマガ執筆に慣れるまでは「Kairos3」のサポートと一緒に文章を作成。

[KM]初めてのメルマガ配信で、大変だったことはありますか?

始めたばかりのころは、文章を書くことに慣れていないので不安でした。1人で書くのは心配だったので、導入当初は「Kairos3」のサポートとのオンラインミーティングのときに一緒にメルマガの文章を考えていました。

ミーティングまでにメルマガに入れたい要素や画像を準備しておき、オンラインミーティングの中で、文章の作成手順や、画像を入れるときの操作手順を教えてもらいました。ミーティング中に「あとは配信するだけ」の状態まで仕上げていましたね。

数ヶ月分のメルマガを「Kairos3」のサポートと一緒作り、徐々に慣れていきました。今はサポートなしでメルマガを書いています。

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「理系の社員が多いので、文章を書くのは苦手でした。サポートとの実践を繰り返してどうしたらいいのかわかるようになりました」

[KM]メルマガは若松さまお一人で執筆されているんですか?

私の他にも、工場長と営業の3名で執筆しています。月に1回配信するメルマガを、3名で順番に書いているんです。

それぞれ担当するメーカーが違い、得意とするサービス範囲も異なります。自身の得意とするサービスをメルマガで紹介しています。

[KM]メルマガを始めてみて、変化はありましたか?

実際にメルマガを送ってみると社員の考え方が変わりましたね。

大手メーカーではメルマガを配信するのが普通かもしれませんが、私たちのような製造業でメルマガを配信している企業はまだ少ないです。社員の中には「メルマガを送って効果があるのか」と考える社員もいましたが、メルマガを送ってみると、考えが変わったようです。

[KM]考えが変わるきっかけがあったのですか?

工場長がメルマガで趣味のラジコンについて紹介したところ、お客さまとお会いしたときやお電話したときに「工場長、ラジコンが趣味なんだね」と話が盛り上がるようになったんです。

趣味のラジコンの話から、「ラジコンで使われるこの部品も当社で作れますよ」とメルマガで紹介したら、お客さまの印象に残っていたようです。私たちが送ったメルマガをお客さまはちゃんと見てくれていると、私も社員も実感できました。

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「工場長も自分が書いたメルマガにお客さまが反応してくれたことを喜んでいます」

工場の稼働率に合わせたメルマガ配信で、2件の受注獲得も。

[KM]メルマガを見たお客さまから反応があると、効果を感じられますよね。

はい。今までの営業活動を大きく変えなくても、メルマガのおかげで当社のサービスが認知されていると思います。

他にもメルマガの効果を実感することがありました。たまたま工場の稼働率が下がっているタイミングとメルマガを送るタイミングが重なっていたので、「今なら特急対応も可能ですと」とメルマガで送ってみました。メルマガを見たお客さまからすぐにお問い合わせがきて、2件の受注に繋がりました。

工場の稼働状況に合わせて、営業がお客さまに1件ずつ電話するのは大変です。メルマガならお客さま全体にご案内を送れるので良いですね。

[KM]最後に今後取り組んでいきたいことを教えてください。

グループウェアやMAツールだけでなく、今後はITツールを積極的に活用していきたいと考えています。

昔は技術力があればお客さまから仕事の依頼が来て、事業を続けていけましたが、今の時代はそうはいきません。働き方改革やSDGsなど、時代の流れに合わせた対応をしていないと取引先として選んでもらえません。ITツールの活用は社員の働き改革につながると考えています。自社にあったITツールを活用して、働く環境をより良いものにしていきたいです。

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取材のご協力、ありがとうございました!

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