三菱重工パワーインダストリー株式会社

多くのお客さまに確実に情報を届ける 対面営業+デジタルで構築した仕組み

三菱重工パワーインダストリー株式会社 URL

末松 博之 さま
サービス事業部 サービス企画室 (兼)営業企画戦略室 (兼)人事総務部 主幹部員
業種
製造業
活用用途
アンケート イベント集客 メルマガ 営業活動の効率化 展示会フォロー 自社セミナー運営 顧客情報管理

導入前の状況

  1. 営業担当者がお客さまを訪問して対面で商談する営業手法を続けてきたため、接触機会には限界があった。
  2. 人的リソースの制約もあり、営業接点は一部のお客さまにならざるを得なかった。そのため、お客さまの社内で意思決定に関わる多様な部署との面での接点を形成しにくく、全方位的に情報を届けることが困難だった。
  3. 事業規模拡大への課題感と外部の助言から、デジタルを活用する必要性を感じていた。

要件や選定の決め手

  1. 「Kairos3 Marketing」が国産のMAツールであり、国内企業を中心とする自社の営業体制に合っていた。
  2. 自社の規模に合った費用感であり、費用対効果が高いと判断した。
  3. 顧客情報の管理やメルマガ配信結果の測定、セミナー実施など、自社のやりたいことを実現できる機能が揃っていた。

導入による効果

  1. メルマガの開封率は約45%、クリック率は約30%。継続的な配信と改善により成果が定着してきた。
  2. メルマガをきっかけに、セミナーの申し込みや資料のダウンロード数が増加した。
  3. 「Kairos3 Marketing」に蓄積された顧客行動データを、発信内容の改善に役立てている。
  4. 営業現場でもメルマガやセミナーの情報が活用されるなど、社内の理解と協力が得られるようになった。

汽力設備を通じて日本の製造業と地産地消エネルギーを支える三菱重工パワーインダストリー株式会社

[カイロスマーケティング株式会社(以下、「KM」)]三菱重工パワーインダストリー株式会社さまの事業についてお聞かせください。

当社は、ボイラーとタービンを組み合わせた中小型「汽力設備」を中心に、事業を展開しています。

当社が手掛ける汽力設備は製造工場の電力や熱を供給するもので、産業用汽力設備として国内製造業の根幹を長年にわたって支えています。

製鉄業、非鉄金属業、製紙業、窯業、セメント業、化学工業、石油化学業など、日本のものづくりを支える重厚長大の大手メーカーを主な顧客としています。

さらに近年では、地産地消エネルギー源として注目されるバイオマスや地熱を用いた中小型汽力設備にも注力しています。

これら汽力設備の新規設置と納入済設備のアフターサービスの両方を手掛けています。

thumnail三菱重工パワーインダストリー株式会社の事例取材風景

デジタルマーケティングを担当する末松さま

個別訪問中心の営業を強力にサポートするために、デジタルで情報を届ける仕組みへ

[KM] MAツールご導入前の状況を教えてください。

私たちは長年、「人的リソース」で営業活動を展開してきました。お客さまを訪問し、お客さまと顔を合わせて商談する営業が基本でした。

しかし、営業担当者がすべてのお客さまを等しく訪問することは物理的に不可能で、商談の相手が頻繁にお付き合いのあるご担当者になってしまうことは避けようがありませんでした。意思決定に関わる多様な部署との接点を構築しきれないこともあり、伝えたい情報、伝えるべき情報の届け先が限られてしまうという現実的な課題がありました。

[KM] デジタルマーケティングに取り組み始めた経緯を教えてください。

当社の事業規模拡大のためには、訪問を中心とした営業活動に加えて、何らかの打ち手が必要と感じていました。そんなとき、デジタルを活用したマーケティングの成功事例を知りました。

私たちのように製品や顧客が限られている製造業でも成果が出るのか、最初は疑問を抱いていました。しかし、デジタルマーケティングの専門会社から「むしろ御社のような業態にこそ、顧客一社一社に合わせたマーケティング・営業活動が効果的だ」と助言をもらい、多くのお客さまへ一度に情報を届けられるデジタルの可能性を感じました。

最終的には、お客さま一人ひとりに最適な方法で情報提供ができる状態を目指し、デジタルマーケティングに取り組むことを決めました。

[KM] MAツールの中で「Kairos3 Marketing」を選んだ決め手は何でしたか?

当社のお客さまは国内企業が中心のため、海外展開を前提としたツールよりも、日本国内の利用に適したツールが合っているだろうと考えました。

そのうえで、私たちが取り組みたい施策を実行するために必要な機能が揃っているかを比較検討しました。特に重視したのは、見込み客の登録機能、メルマガ配信と反応の可視化、Webサイト上の閲覧履歴の取得、セミナー開催、そしてシナリオ配信の機能です。

「Kairos3 Marketing」は、私たちのやりたいことができる機能が揃っていて、費用対効果が非常に高いと判断し、導入を決めました。

thumnail三菱重工パワーインダストリー株式会社の事例取材風景

「Kairos3 Marketing」ご導入前のご状況や決め手について伺いました

顧客接点を増やし、行動データをもとにWebサイトの記事を改善

[KM]「Kairos3 Marketing」の具体的な活用方法について教えてください。

導入して最初に実施したことは、展示会で頂いた名刺と、社内に蓄積された名刺の取り込みです。現在はメルマガやセミナー、Web上の行動データの収集に活用しています。

メルマガは、2週間に1回の頻度で配信しています。内容は、当社が運営する「POWER of Solution」というWebサイトに掲載した、新しい記事や資料のお知らせが中心です。定期的なメルマガとは別に、セミナーのご案内もお届けしています。

[KM] セミナーの取り組みについても教えてください。

現在は2か月に1回の頻度で、産業用汽力設備の点検や保守に関する情報、水素技術、バイオマスなどを題材にしたセミナーを開催しています。

「Kairos3 Marketing」とZoomの連携機能により、セミナーの申し込みから出欠結果の自動取得、アンケートの回答結果までをまとめて管理でき、セミナー運営業務を仕組み化できました。

[KM] 顧客行動データはどのように活用しているのですか?

お客さまごとに、メールの反応や資料のダウンロード履歴、どの記事をどのくらい読んでいるかを確認し、今後の記事作りに活用しています。

行動を分析すると、毎回メルマガを開いてくださるお客さまがいることや、特にクリックされやすい記事の傾向が見えてきました。反応の良かった記事を参考に、新しい記事を企画しています。

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データを活用したコンテンツ改善のサイクルについてお聞きしました

継続した情報発信が成果に!営業現場にも浸透

[KM]「Kairos3 Marketing」を導入後、どのような成果がありましたか?

最近では、定期的に配信しているメルマガの開封率が45%ほど、クリック率は30%ほどになっています。メルマガをきっかけに、資料のダウンロード件数やセミナーへの参加者数も着実に増えてきました。セミナーによっては、300名近い申し込みが集まることもあります。

「Kairos3 Marketing」の活用と併せて、SEO対策にも力を入れた結果、検索サイト経由でのアクセス数が前年の約4.6倍にまで増えました。

[KM] 多くのお客さまへ貴社の発信する情報が届いているのですね!

はい。こうした成果は、定期的に社内へ共有しています。デジタルを活用した取り組みが、事業の将来的な成長につながると伝え続けたことで、少しずつ社内の理解や協力も得られるようになってきたと感じています。

最近では、営業担当者がお客さまを訪問した際に、メルマガやセミナーの内容を紹介する場面も増えているようです。私たちの取り組みが、現場での信頼関係づくりにも役立っているのはとても嬉しいですね。

[KM] 今後、どのような展開を考えていますか?

今後は、コンテンツに「メリハリ」をつけたいと考えています。

たとえば「脱炭素化」のような、どの業界でも関心の高いテーマを扱う一方で、特定の業界に向けた設備保守の知識など、専門性が高いニッチな技術情報も積極的に発信していく予定です。「広さ」と「深さ」を兼ね備えた情報発信を通じて、さまざまなお客さまと継続的に接点を持つことを目指しています。

専門性の高い情報を確実にお届けするために、「Kairos3 Marketing」に蓄積されている顧客情報の分類にも着手し、業界別や顧客ごとの動きを追えるよう整備したいと考えています。

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取材のご協力、ありがとうございました!

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