[カイロスマーケティング株式会社(以下、「KM」)]株式会社Regrit Partnersさまの事業についてお聞かせください。
当社は2016年に設立したコンサルティングファームです。
私はキャリアフロンティア事業に属しております。キャリアフロンティア事業は、フリーランスとコンサルティング会社のマッチングプラットフォーム「foRPro(フォープロ)」を提供しています。
コンサルティング業界には、独立してフリーランスとして活動する人が多くいらっしゃいます。「foRPro」は、人材不足の課題をもつコンサルティング会社と、独立して案件を探しているフリーランスのコンサルタントをマッチングするためのサービスです。
[KM]渡邊さまのお仕事内容を教えてください。
私は営業として当社に入社しました。人材紹介会社のRA(リクルーティングアドバイザー)ですね。コンサルティング会社に営業をして、人材が必要な案件を獲得し、案件に適した人材をご紹介するところまで対応していました。
その後、新しく立ち上げたマッチングチームに異動しました。「foRPro」に登録しているフリーランス(以下、「求職者」)の中から、案件にあったスキルをもつ人材をみつけ、営業に橋渡しをしています。
[KM]マーケティングオートメーション(MAツール)導入の経緯を教えてください。
「foRPro」に登録している求職者向けのマーケティングと、情報管理を見直したいと考えていました。どちらの要件も満たすITツールがMAツールでした。
[KM]求職者のマーケティングと情報管理、それぞれどんな課題があったのか詳しく伺えますか。求職者向けのマーケティングというのはどんな内容ですか?
求職者に「foRPro」の存在を認知してもらえるように関係構築することです。
以前は、登録後の求職者向けマーケティングに手が回っていなかったんです。登録したきり、一度もご連絡をとっていなかった求職者もいらっしゃいました。
登録後のマーケティングをやっていなかったためか、いざ適した案件があって求職者に連絡をしても、反応がないことがたびたびありました。フリーランスは複数のプラットフォームに登録しているので、「foRPro」に登録したことを忘れてしまっている求職者もいたと思います。
求職者とコンサルティング会社とのマッチングできるよう、求職者に「foRPro」の存在を認知してもらえるような関係構築が必要でした。
[KM]求職者の情報管理についてはいかがでしょうか?
求職者の情報管理については、以前はExcelファイルで管理していました。ただ、営業が自由に閲覧することができなかったんです。
[KM]求職者情報のExcelファイルを営業に共有していなかった理由は何ですか?
営業にはITが苦手な人がいるためです。意図せず消してしまうような事故が起きないように、Excelファイルを開ける人を制限していました。
私自身が営業を担当していた経験から、営業が自由に求職者情報を検索できれば、もっとスムーズに人材を紹介できると思っていました。マッチングチームに配属されたタイミングで、マッチングチームだけでなく、営業も検索しやすい登録者情報の管理にしたいと思ったんです。
[KM]MAツール導入を検討した際、「Kairos3 Marketing」を選定された理由を伺えますか。
「Kairos3 Marketing」は費用対効果が高い点が魅力的でした。
あとは、将来的にRA側でのSFAの導入も検討したいと考えています。「Kairos3」にはMAツールの「Kairos3 Marketing」の他に、SFAの「Kairos3 Sales」がありますよね。MAツールのこともSFAのことも、カイロスマーケティングにご相談すれば解決できそうだと思いました。
[KM]「Kairos3 Marketing」のご活用状況をお伺いしたいです。まずは求職者の情報管理についてお話を伺えますか。
以前のExcelファイルでの管理をやめて、求職者の情報はすべて「Kairos3 Marketing」に移行しました。
[KM]「求職者の情報」というと具体的にはどんな情報を管理されていらっしゃるんですか?
語学スキルやコンサルファームでの経験値、稼働時間などですね。すべて自由定義項目を作成して登録しています。
フリーランスの皆さんは、スキルシートという自身のスキル情報をまとめたPDFやWordファイルをお持ちです。スキルシートも求職者情報と一緒に管理しています。
[KM]データの管理、「ファイルストレージ機能」をご利用いただいていますか?
はい!利用しています。
ファイルストレージ機能を使うと、「Kairos3 Marketing」で作成したフォームに添付された資料が、そのまま求職者情報のデータとして保存されるところが便利ですよね。データが分散しないので、管理の手間がかかりません。
[KM]営業の皆さんが求職者情報がみられないという導入以前の課題は、解決されましたか?
「Kairos3 Marketing」は、ITが苦手な営業でもスムーズに求職者情報を検索できます。Excelファイルをデータベースとして活用すると、営業の誰かが間違ってファイルを消してしまった、コピーしてしまった、などの運用事故が起こりがちです。このような運用の事故も防止できる点でも評価しています。
営業が求職者情報を検索できるようになることで、営業が担当する案件に最適な求職者を検索できるようになりました。その結果、マッチングチームと営業チームとの間で「この人はマッチングできそうじゃないか」といったやりとりができるようになりました。
案件に合う求職者を見つけたら、「Kairos3 Marketing」から個別メールを送っています。求職者の開封状況がわかるのが良いですよね。
[KM]求職者向けのマーケティングについては、どのような取り組みをされていますか?
求職者には週に1回の新着案件情報と、月に1回のスキル項目の確認のメール配信をしています。
新着案件情報のメールには、応募フォームもつけています。案件のご紹介だけでなく、興味のある案件があったときに求職者が応募できるようにしました。
新着案件情報のメールの開封率は70%以上です。毎週30名ほどの求職者が応募フォームに登録してくれます。
[KM]開封率70%以上はすごいですね!求職者の皆さんが貴社からの案件を待ち望んでいらっしゃるんですね。月1回のスキル項目の確認というのはどういった内容ですか?
求職者の皆さんは「foRPro」に登録した後もスキルアップしています。私たちは求職者のスキルアップに合わせて情報をアップデートしていかなければなりません。
求職者の一人ひとりにヒアリングするのは時間がかかってしまうので、月に1回メールを送って、フォームからスキル情報を登録してもらうようにしました。「Kairos3 Marketing」のフォームで登録してもらえば、求職者が登録した情報がそのまま「Kairos3 Marketing」に反映されます。
[KM]求職者情報のアップデートに手間がかからないような仕組みを構築されたのですね。「Kairos3 Marketing」を導入されてから、どのような効果がありましたか?
「foRPro」経由のマッチングの成約数が大幅に増えましたね。以前は2、3か月に1件程度だったのですが、現在は月に2〜4件の案件のマッチングができるようになりました。
「Kairos3 Marketing」を導入してから、ご紹介できる人数が増えたんです。以前と比較すると460%です。コンサルティング会社にとっても、求職者にとっても、マッチングの機会を増やせているなと感じています。
マッチングチーム内での仕事でも、「Kairos3 Marketing」導入の効果を実感しています。以前は、適した案件があって求職者にメールをしても、反応がないこともよくありましたが、今は皆さん返信をくださいます。「来月から稼働できるので、良い案件があったらご紹介お願いします。」と求職者から連絡が来ることもあります。定期的なメール配信で、「foRPro」が求職者の皆さんに認知された成果だと思います。
[KM]最後に今後のお取り組み予定を教えてください。
営業の案件情報を管理するため、SFAの導入も検討しています。カイロスマーケティングにご相談して、要件が合うのかを確認中です。
より迅速にコンサルティング会社や求職者のマッチングができるよう、ITツールを活用していきたいですね。
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