鈴与商事株式会社

段階的な導入戦略が実を結ぶ。メルマガを起点としたデジタル営業支援体制の強化

鈴与商事株式会社 URL

鈴与商事株式会社
久米 達也 さま
法人営業統括部
岡田 憲太 さま
DX企画部 企画課
業種
商社
活用用途
イベント集客 メルマガ 新規顧客獲得 自社セミナー運営 顧客情報管理

導入前の状況

  1. 営業部門では、営業部員がすべてのお客さまに個別対応するのが難しく、自社の取り組みを十分に伝えきれないという課題があった
  2. 営業部門の負担が大きく、効率的な営業支援ツールを探していた
  3. 全社一斉導入は難しく、まずはスモールスタートで一部部門からの導入を検討した

要件や選定の決め手

  1. スモールスタートにも対応できる「Kairos3 Marketing」の柔軟さが、自社の段階的導入方針に合致
  2. 他のツールに比べ、サポート対応の早さが際立ち、信頼感を持てた
  3. 操作画面が直感的で、マニュアルのわかりやすさ・検索性の高さが評価された

導入による効果

  1. メルマガ配信をきっかけに、お客さまとの会話や反応の機会が増加し、認知拡大に貢献
  2. 自社のホームページのアクセス数が最大2倍に増加。特設ページ(LP)へのメルマガ導線が有効に機能
  3. 過去のメルマガを再活用しやすく、配信頻度の増加と運用効率化が実現
  4. 多い時で100名を超えるウェビナー申し込みをいただけるようになった

生活の安心と産業の未来をつなぐ企業──鈴与商事株式会社の取り組み

[カイロスマーケティング株式会社(以下、「KM」)]鈴与商事株式会社さまの事業についてお聞かせください。

鈴与商事株式会社は、くらしと産業の両面を支える多彩な事業を展開する総合商社です。

主な事業としては、ガソリン・灯油・LPGといったエネルギーの販売に加え、自社での発電や電力の仕入・販売も行っています。また、太陽光発電システムやエネルギー関連機器の販売・設置・保守にも注力し、再生可能エネルギーの活用や環境への配慮にも積極的に取り組んでいます。

そのほか、ボトルウォーターの製造・販売、セメントや生コンクリートなどの建設資材、合成樹脂原料や化成品の取り扱いなど、ものづくりの現場を支える事業も幅広く展開。さらに、FA機器や複合機などのOA機器の販売を通じて、オフィスや工場の業務効率化にも貢献しています。

日々のくらしから産業インフラに至るまで、さまざまな分野で価値を提供する企業です。

thumnail:鈴与商事株式会社の事例取材風景

[KM]みなさまの部署の役割について教えてください。

私(久米さま)が所属する法人事業統括部では、部門ごとのデジタル販売促進の支援をしています。

具体的には、ホームページからのお問い合わせへの対応や、その後の営業活動につなげるための導線設計・企画を担っており、いわばコミュニケーションマネージャー的な役割を担っています。

私(岡田さま)は、DX事業部の企画課に所属しています。

当部門では、定型業務や紙帳票のデジタル化を通じて、オフィスの業務効率化、コスト削減、生産性向上を支援しています。さらに、複合機やIT機器、消耗品の提供に加えて、セキュリティ対策やネットワーク構築などにも対応し、快適なオフィス環境づくりをサポートしています。

その中で、ホームページの制作やメルマガの配信を担当しています。メルマガについては、単に配信するだけでなく、企画段階から関わっており、お客さまのご要望や課題に応じて、営業部門と連携しながら内容を発信しています。

導入の決め手は『ちょうどよさ』だった―「Kairos3 Marketing」を選んだワケ

[KM]「Kairos3 Marketing」を選んだ背景について教えてください。

鈴与商事株式会社の法人部門には複数の事業部門がありますが、すべての部門で一斉にデジタル営業改革を進めるのは現実的ではないと判断しました。

そこで、まずは一部の部門から段階的に取り組む「スモールスタート」の方針で進めることにしました。

当時はいくつかのMAツールを比較検討していましたが、その中でも「Kairos3 Marketing」は、小規模から始めやすいという点が大きな魅力でした。

thumnail:鈴与商事株式会社の事例取材風景

久米さま(左)には導入前の課題からじっくり語っていただけました

[KM] どの事業部門から始めたのでしょうか?

最初に着手したのは、製造業DXを手がけるFA部門です。

このFA事業で取り組みを始めようという話が上がり、実現方法を検討していく中で、MAツールの活用に行き着きました。

そして、リードの管理、メールの配信、効果の分析までを一貫して行える「MAツールを導入するならKairos3 Marketingが良いのではないか」という結論に至った、という流れです。

[KM] 当時はどんな課題を抱えていたのでしょうか?

「Kairos3 Marketing」を導入したのは、2020年でした。

当時、FA事業が抱えていた最大の課題は、すべてのお客さまに自社の取り組みを十分に伝える時間が確保できなかったことです。営業部員が一人ひとりに対応しようとしても、どうしても手が回らない状況でした。

メルマガからホームページへ。つながる導線が成果を生んだ

[KM] 実際に、「Kairos3 Marketing」を導入してみていかがでしたか?

実際に運用を始めてみると、やはり大変な部分もありました。

事業部ごとに運用スタイルや目的が異なっていたため、ツールの使い方や運用ルールを標準化するまでに時間を要しました。

それでも、「Kairos3 Marketing」を導入してから、各事業部での情報発信のスピードが向上しました。

[KM]メルマガ配信の成果はありましたか?

メルマガを配信することで、私たちから営業部員に「いかがでしたか?」と声をかけやすくなり、自然と営業部との会話のきっかけが生まれるようになりました。

お問い合わせの件数も実際に増え、「メルマガを読んでいます!」というお客さまの声を、営業部員を通じていただくこともありました。

メルマガの効果により、これまで打ち合わせの機会がなかったお客さまとも、営業部員が新たに接点を持てるようになってきています。

[KM]素晴らしい成果ですね!

「Kairos3 Marketing」を最初に導入したFA事業では、いわゆる「誰でも使える」一般向けの製品ではなく、専門性の高い商材を扱っています。

そのため、メルマガを1回送っただけでは、すぐに反応が返ってくるようなことは少なく、アプローチの難しさを感じていました。

それでも、送付した資料にはきちんと目を通していただけていたようで、少しずつ認知が広がっていく手ごたえを感じられるようになりました。

thumnail:鈴与商事株式会社の事例取材風景

岡田さま(右)に運用の苦悩について語っていただきました

[KM]ホームページのアクセス数も増えましたよね?

はい。たとえば、DX事業では昨年から週1回の定期的なメルマガの配信を開始しました。

当社のホームページへのアクセス数は、以前と比べて最大で約2倍に増加しました。その主な要因となったのが、メルマガ経由のアクセスです。

メルマガには専用のリンクを設けており、読者がクリックすると、そのまま特設ページ(LP)へ遷移する仕組みになっています。

こうした導線を整備したことで、ホームページ全体のアクセス数も自然と増加する流れが生まれました。

[KM]ウェビナーの集客にも活用していますね。

はい。いくつかの事業部では、ウェビナーの集客にメール配信を活用しています。

多いときには、1回の配信で100名を超えるお申し込みをいただくこともあります。

他部門展開の壁をどう乗り越えた?「バタバタ」から始まった挑戦

[KM] 徐々に他の部門での利用も広がりました。苦労もありましたか?

事業部ごとに運用スタイルや目的が異なっていたため、各事業部への利用を広げていくにあたっては、やはり最初はさまざまな苦労がありました。

「Kairos3 Marketing」を継続的に活用していくための計画を立てるのが難しく、「誰がどの業務を担当するのか」「どのように運用していくのか」といった体制の整備にも時間がかかり、当初は少しバタついてしまいました。

また、リードを分類するなどの作業には不慣れな点も多く、無理をしながら進めてしまった部分もあったと感じています。

[KM]その上で、メルマガの配信頻度も上げたのでしょうか?

はい、メルマガの配信頻度は以前より増やしました。やはり、配信の回数を増やすことで効果が出やすくなると感じています。

そのため、過去に反応が良かったメルマガを再編集したり、章立てや構成だけを活かして新しい内容を作成したりと、工夫を重ねています。

こうした取り組みにより作業効率が上がり、無理なく継続できる運用体制が整いつつあります。

[KM]具体的な運用について教えてください。

「Kairos3 Marketing」の便利な点は、過去に配信したメールをすぐに呼び出して再利用できるところです。

たとえば、「あの時のメールをもう一度使いたい」と思った際も、一覧からすぐに確認できるのが助かっています。

特に、最近の配信で開封率やコンバージョン率が高かったメールを見ると、どのような内容が効果的だったかがよくわかります。

そうしたデータを参考にしながら、次回の配信内容を検討するようにしています。

サポート、使いやすさ、マニュアル。「Kairos3 Marketing」がすぐに定着できた理由

[KM]どんどん運用が定着しますね。何か困ったことはありませんでしたか?

特に印象に残っているのは、サポート対応の早さです。その日に問い合わせをしたところ、なんと当日中に返信がありました。

他のツールでは、返事が3日後になることも珍しくありませんが、カイロスマーケティングはすぐに対応してくれて、本当にありがたく感じました。

[KM]それは大きいですね。当日対応できるのは、業務が捗ります!

問い合わせの返事が3日後に届くような場合、その時点ではすでに別の業務に取りかかっていて、タイミングが合わずに作業のきっかけを逃してしまうことがあります。

その点、カイロスマーケティングのサポートは対応が非常に早く、そうしたタイミングのズレがありませんでした。

「これはありがたい」と、素直に感じたのを覚えています。

実際、最初に問い合わせをした際もすぐに返事があり、「このツールなら安心して使えそうだ」と思えました。

その安心感が、他の部署への展開を進めるうえでも大きな後押しとなりました。

thumnail:鈴与商事株式会社の事例取材風景

お二人にはとてもにこやかに語っていただきました!

[KM]最初に「Kairos3 Marketing」を使った時はどうでしたか?戸惑いはありませんでしたか?

実は、ヘルプ(操作マニュアル)はほとんど読まずに使い始めました(笑)。

自分宛てにテストメールを送ってみたり、配信リストを確認したりしながら、「設定はこの辺りかな?」と、手探りで操作を進めていきました。

それでも、操作画面はとてもわかりやすく、「Kairos3 Marketing」の画面を上から順に見ていけば自然と内容が理解でき、目的の操作ができるようになっていたため、特に戸惑うことはありませんでした。

[KM]そういうところが「利用の敷居の低さ」につながっているんですね。

実は、私は説明書を最初から最後までしっかり読みながら「Kairos3 Marketing」の操作を覚えました(笑)。

「Kairos3 Marketing」は、ヘルプがとてもわかりやすく、特に「何をどこで設定すればよいのか」が明確に書かれていた点が印象的でした。

[KM]わかります。ヘルプの中身って、実は重要ですよね。

最初に「ヘルプ」から「使い方マニュアル」を読み、必要な部分をひと通り確認しました。その時、「なるほど、これなら自分でも使えそうだ」と感じて、スムーズに操作を始めることができました。

「Kairos3 Marketing」のヘルプは操作画面毎にヘルプページのリンクがきっちり連動しているため、画面上のヘルプボタンをクリックするだけで「この画面ではこういう操作をすればいいのか」と理解できる点がとても便利でした。

さらに、ヘルプの検索機能も充実しており、知りたい情報をすぐに見つけられるのも助かっています。

次の一手は「営業との連携強化」 スコア活用で狙い撃ち営業へ

[KM]今後の展望についてお聞かせください。

今後は、スコア機能を積極的に活用していきたいと考えています。

「この人はどれくらい関心が高いのか」といった情報を営業部門に伝えるだけでも、営業活動のアプローチの方法が大きく変わってくると思っています。

たとえば「この人、昨日ホームページを見ていた」「このフォームを見ている人はスコアが伸びている」といったリアルタイムの情報を、営業部員がすぐに把握できる仕組みをつくっていきたいと考えています。

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