Kairos3、2026年7月のバージョンアップで何が変わった?比較検討で確認すべき三つの視点
MA/SFAツールの乗換を検討していると、機能や料金表を見比べる時間が増えていきます。けれど、比較を進めるほど「今のツールで困っていることを、本当に解消できるのか」「営業とマーケティングの現場で使い続けられるのか」が見えにくくなることがあります。
2026年7月のKairos3アップデートでは、「Kairos3 Sales」に取引先組織構造の見える化、営業プロセス項目設定、SFAアプリでのAI入力対応が拡張されました。どれも営業現場の情報を扱いやすくする機能です。乗換検討では、機能一覧に線を引くだけでなく、自社のどこが楽になるかを先に決めておくと迷いにくくなります。
MA/SFAの導入・運用を幾度も経験してきたWebコンサルタント・目黒さんと、マーケ歴3年目で乗換検討を行っているマーケター・木村さんが、バージョンアップした「Kairos3」を「全体像(鳥の目)・現場の使いやすさ(虫の目)・情報の流れ(魚の目)」で読み解きます。
今回取り上げる「Kairos3」のアップデート機能
登場人物
木村さん(以下、Kと表記)
事業会社でWebマーケティングを担当。マーケター歴3年目。いま使っているMA/SFAに運用上の課題があり、乗換候補として「Kairos3」を調査している。
目黒さん(以下、Mと表記)
Webコンサルタント。さまざまな業界でMA/SFAの選定・運用設計に携わってきた立場から、比較検討で見落としやすい論点整理が得意。乗換の比較検討で、「Kairos3」アップデートの中から優先して確認すべき機能を整理し、木村さんにアドバイスしている。
鳥の目:乗換で見るべきは、営業とマーケが同じ情報で動けるか
K:「Kairos3」がバージョンアップしたって聞いて調べてるんですけど、「取引先組織構造の見える化」、「営業プロセス項目設定」、「SFAアプリのAI入力対応」って機能がいくつかあって…どこから手をつければいいか、ちょっと迷ってます。
M:まずは鳥の目で、全体の方向性を押さえようか。今回のアップデートは、営業情報を「担当者が記録するもの」から「チームが次の行動を決める材料」へ寄せていく変更だと読むといい。
K:営業情報をチームで使う、ってことですか?
M:うん。MA/SFAの乗換でよくある不満は、情報はあるのに、営業とマーケティングの次の行動につながらないことなんだ。メルマガの反応や資料請求はあるのに、営業側では優先順位が見えない。商談ログは残っているのに、マーケティング施策の見直しには戻ってこない。この分断が残ると、ツールを入れても現場の動きは変わりにくい。
K:あ、それです。今のツールでも、情報はあるのに活用しきれてない感覚があって。営業がどの部署に接点を持ってるのかも、担当者に聞かないとわからないことがあるんですよね。
M:そこに効くのが「取引先組織構造の見える化」だね。取引先の支店・部署を組織図のように整理して、部署や支店ごとに顧客、案件、ToDo、営業ログなどを紐づけられる。大きな企業や複数部署に営業する場合、どこに接点があり、どこで案件が進んでいるのかを、組織の形に沿って追いやすくなるよ。
K:じゃあ、ABM(アカウントベースドマーケティング)とか、大手向けの営業だと、次に攻める部署を考えやすくなる感じですかね。
M:その理解で大丈夫。ABMに限らず、他拠点・他部署との接点をチームで共有したい企業にも効く。乗換検討では「機能があるか」だけじゃなく、「営業とマーケが同じ情報を見て動けるか」まで見ると、Kairos3の強みが見えやすいよ。
虫の目:現場で続くかは、入力の小さなつまずきに表れる
K:全体像はわかりました。でも正直、乗換でいちばん怖いのって、導入しても現場が使い続けられないことなんです。
M:そこは虫の目だね。現場のつまずきは、かなり細かいところに出る。案件画面の項目が多すぎる。必要な項目が営業プロセスごとに違う。外出先の商談後に入力する時間がない。小さな負担が重なると、SFAはだんだん使われなくなるんだ。
K:まさにそれです…! 新規と既存で必要な情報が違うのに、同じ項目を埋める運用になってて、営業から「何を入れればいいのかわからない」って言われることがあるんです。
M:今回の「営業プロセス項目設定」は、その場面向けの機能だよ。新規営業、既存営業、更新提案など、進め方ごとに案件画面へ表示する項目を変えられる。必須項目や表示順もカスタマイズできるから、担当者はその案件で必要な情報だけを入力しやすくなる。
K:項目を増やすんじゃなくて、プロセスに合わせて見せ方を変えるのがポイントなんですね。
M:そう。入力負担は項目数だけじゃなく、「今この案件で何を入れればよいか」がわかるかどうかで変わる。必要な情報が自然に集まる設計にできれば、抜け漏れやばらつきも減らしやすいよ。
K:「SFAアプリのAI入力対応」はどう見ればいいですかね。便利そうなんですけど、比較検討でどこまで重視すべきか迷ってて。
M:「SFAアプリのAI入力対応」は「楽になる機能」だけで終わらせないほうがいい。スマホからテキストメモや音声を取り込めるし、商談直後に話しかけるように内容を吹き込める。AIが営業ログやToDoの入力を補助するから、外出先でも商談情報を残しやすくなるんだ。
K:商談直後に残せるなら、記憶が新しいうちにお客さまの反応とか次の約束を記録できますね。
M:その通り。営業には入力負担の軽減、管理者には抜け漏れ防止、マーケターには施策後の営業反応の把握。乗換検討では、AIそのものより「現場の入力が続くか」「入力された情報が次の施策に使えるか」を見るといいよ。
魚の目:情報が流れれば、施策と営業の次の一手が見えてくる
K:鳥の目で全体、虫の目で現場、ですよね。じゃあ魚の目では、何を見ればいいんでしょうか。
M:魚の目は、情報の流れだね。MA/SFAは、データをためるだけでは成果につながらない。リードの反応、商談の進捗、営業ログ、ToDoが、次のフォローや改善判断に流れているかを見る。
K:たしかに…今はデータを見ても「で、次に何する?」で止まっちゃうこと、あります。
M:今回のアップデートをつなげて見ると、その流れが作りやすくなる。階層管理の「取引先組織構造の見える化」で、取引先のどの部署に接点や案件があるかを見る。「営業プロセス項目設定」で、案件判断に必要な情報をそろえる。「SFAアプリのAI入力対応」で、商談直後の情報を残しやすくする。この三つがつながると、SFAは「記録する場所」から「次の一手を判断する場所」に近づくよ。
K:乗換検討では、個別機能じゃなくて、営業データの流れとして見るべきなんですね。
M:うん。資料請求があった見込み顧客に営業が接触して、商談ログが残り、どの部署で案件が動いているかが見えて、次のToDoにつながる。その結果をマーケティング施策の見直しに戻せる。この流れを作れるかどうかが、MA/SFAの乗換では大事なんだ。
乗換検討で確認したいポイント
- 営業とマーケティングが同じ顧客情報・案件情報を見て動けるか
- 新規営業、既存営業、更新提案など、営業プロセスごとに必要な項目を整えられるか
- 外出先や商談直後でも、営業ログやToDoを残しやすいか
- 入力された情報が、次のフォローやマーケティング施策の改善に戻ってくるか
資料請求の前に:三つの視点で自社の課題を整理しよう
K:かなり整理できました。資料請求やお問い合わせの前って、社内でどこまで考えておくといいですかね。
M:いまのツールで詰まっている場所を、三つの視点で書き出してみよう。
- 鳥の目(全体像)
営業とマーケティングが、同じ情報を見て次の行動を決められているか - 虫の目(現場)
営業担当者が、案件ごとに必要な情報を無理なく入力できているか - 魚の目(情報の流れ)
商談ログやToDoが、次のフォローや施策改善に流れているか
K:比較検討の前に課題をこの三つに分けておくと、「Kairos3」で確認したいこともはっきりしそうです。
M:その通り。「Kairos3」の強みは、機能が増えたことそのものじゃなく、営業とマーケティングの情報をつなげて、現場が使い続けやすい形で営業データを活かせるところにある。乗換を検討しているなら、資料を見ながら「自社ならどの業務が変わるか」を確認するのがおすすめだよ。
Kairos3をご検討されるみなさまへ
MA/SFAツールの乗換で、営業とマーケティングの連携、SFA入力の定着、商談情報の活用に課題がある方は、「Kairos3」のお問い合わせ/お見積り依頼から詳細をご確認ください。新機能のデモや活用イメージを知りたい方は、「Kairos3」アップデート説明会もあわせてごどうぞ。